「これからのための気持ちの整理。 」

これからのことを考えています。本当に、本当にめんどうくさい、めんどくさい人間です。これからのために、気持ちの整理をします。

下流思考 勉強しない子どもたち 働かない若者たち

下流思考

 

 

・「自分の知らないこと」は「存在しないこと」にしている。

 

偉大な人の考えは、偉大な人にしかわからない、という言葉をどこかで聞いたことがありますが
伝える、とか教えるとか、結局教わる人次第なのは難しいことだなと思います。

最近、内田樹さんの「下流思考 学ばない子どもたち 働かない若者たち」という本を読みました。

内田樹下流思考 学ばない子どもたち 働かない若者たち」】
■概要
・若者は努力や時間に比例して、利益や成果がでることを求めている。
・だから、わざと決められた時間以上授業を必死に聞かないようにする生徒がいる。(学びからの逃走)
・職場での評価が上がらないと、転職を繰り返し、さらにはニートになる人がいる。(労働からの逃走)
・また、これらは80年代以降政策的に広まった自己決定至上主義からも生じている。
・学ばないことを自分で選び、自分で決めたことに自己肯定感を感じる。
・自ら将来的価値を切り崩して、下の世間的階層に陥ることにも自己責任理論が肯定感を生む。
・近年の若者の学力低下、学級崩壊、私立学校の台頭、ニートの出現、クレーマーの増加や、大学の専門学校化は、
若者の消費感覚の浸透、過剰な利益追求、自己決定至上主義の盲信が原因である。


この本を読んで
勉強や働くことを放棄する人が出てきたのは
行き過ぎた自己決定論や利益主義が原因、という主張は全くその通りだと思いました。

ただし、現象を若者に限定していたのですが、
若者に限らず、内田さんだって、誰であっても
自分の思いを通すために、親や家族や学校の先生を困らせたりした経験は
身に覚えがあるのではないかと思います。
これらの現象は若者世代(ゆとり世代)が悪いわけではなくて、段々と
自由を享受する昭和時代を築き上げてきた中で、
人々の考え方変わったんじゃないかな、と思いました。

ということで、若者が悪いのではなく、時代が変化したのだ、
と時代のせいだと勝手に思い込んでいます。